牡鹿半島から春のお便り

お魚エコたわしを作っている、牡鹿半島の工房から春のお便りをいただきましたのでご紹介いたします。

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 立春も過ぎ、暦の上では春を迎えました。外はまだまだ寒いのですが、窓から差し込む陽はやわらかく少し季節が進んだ事を実感いたします。

 

 震災まえであれば、ちょうど階層の採取が解禁となる時期で、開口日がいつになるかと皆楽しみにしておりました。

 それが春の貴重な収入源となっておりましたので、いよいよ開口となれば干潮の時間をねらって一斉に船が飛び出していきました。

 

 震災後はほぼ全ての船が津波に流され、地盤沈下で磯もなくなってしまいましたので、あのような光景を見ながら春を感じることはできなくなってしまいました。

 過疎の地域ではありますが、それぞれの季節を自然のなかで感じられていたことは幸せなことだったのだと今更にして思います。

 

 私たちメンバーは、海からの収入は断たれてしまいましたが、皆様からご支援ご協力いただきましたことで、日々の生活に余裕ができ、先々への不安を和らげる事ができました。

 本当にありがとうございました。

 

 これからも私たちになにができるか模索してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 

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広島県大竹市のzakka+cafe uphillでもご紹介いただきました。

ありがとうございました。