村の起こり。

今年の始めに、以前個展をさせて頂いたエンジョイスペース大名の緒方さんから電話があり、以前の企画は本当に素晴らしかったからまたああいう企画をぜひやって下さい、と嬉しい言葉を頂いていた。

 

震災後、速やかに行動を起こしたTsunagateauのつやちゃんが、

「チャリティーお菓子を作るからパッケージのシールを作ってくれないかな?」と声をかけてくれた。

 

その時点で、何か復興支援のイベントをエンジョイスペース大名さんでさせてもらえないか、と私は考えていた。

 

あの時私が幹だけを描き、来場者のみんながそれに葉や花や生き物を描き添えてくれて完成したシンボルツリー。

今度はみんなで、復興していく「村」を描けたらーーー。

 

そんな構想はありながら、私はなかなか最初の1歩を踏み出せずにいた。

 

8月。

長年の友であるKが東北に行ってきたことを知る。

 

彼女の話が、行動力が、私の背中をぽん、と押してくれた。

 

 

その夏、久しぶりに筆をとって描き始めた水彩画。

モチーフはなぜか太陽だった。

 

 

「太陽村」。

 

 

その名前はすんなりと現れた。

 

 

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